オカルト 怖い話

怖い話をまとめてみた②(短編)

懐中電灯で照らされたポメラニアン

ネットで流れた怖い話、不思議な話、説明がつかないような話をまとめてみました。

 

 

アイロンをすると

私には7才になる娘がいる。
何にでも興味を示す年頃。

ある日、アイロンをかけている私の背中に抱きつきながらこう尋ねてきた。

「なんでアイロンするの?」

「くちゃくちゃの洋服のシワをなくす為なの。アイロンをするとシワがなくなるのよ」

すごいね~!とはしゃぐ娘。

「あたしもやってみたい!」

「アイロンは熱くて危ないから、もう少し大きくなってからにしようね~」と娘をなだめる。

ぶーぶー言いながら娘はお絵描きを始めた。

 

後日、実家から私の両親が孫の娘を見にやって来た。
私の母が孫を可愛がっている間に、私はちょっと買い物にでかけた。

買い物から帰ってきて間もなく

「うわっ!」

という父の叫び声が聞こえた。

何事かと思い、急いで叫び声が聞こえた部屋に向かう。

そこには顔の半分が真っ赤に火傷した父の姿があった。そして、その隣にはアイロンを持って大泣きしている娘の姿があった。

母に何があったか尋ねると

「この子がどうしてもアイロンをかけたいと言うから、アイロンの準備をしたらそのまま父さんの顔に押し付けた。あんまり急なことだったから止められなかった」

父を病院に連れて行って、両親にはそのまま帰ってもらった。

娘を叱ったあと尋ねた。

「なんでおじいちゃんの顔にアイロンをつけたの?」

「シワがなくなると思って」

私の娘はそんなことも分からなかったのか。

「あたしも火傷しちゃうと思ったんだよ?でも、おばあちゃんがやってみろって」

普段から仲が悪い両親。

子供の嘘だと信じたい。

 

ベッドの下の男

ある女子大生が友達と飲みに行った帰りに、友達の部屋に寄って行くことになった。

夜景がよく見える部屋で、彼女は窓から夜景を見ていた。
と、背を向けたまま彼女が

「ねぇ、コンビニ行こうよ。デザートが食べたくなっちゃった。」

しかし、友人の方はあまり乗り気じゃなく

「でも、一番近いところで10分以上かかるよ?」

「人通りないんだからひとりじゃ怖いよ」

渋る友人を無理矢理にでもコンビニへ連れて行く。

「ねぇ、こっちコンビニじゃないよ?」

そんな友人の声は聞かず、彼女はコンビニとは逆方向に向かって足早に歩く。

「窓に写ってたんだけど、あんたが座ってたベッドの下、鎌を持ってる男がいたのよ」

 

逃げる理由

修学旅行で肝試しが行われた。
メンバーは男子2人と女子2人、計4人のグループをくじで決めた。

クラスの人数は27人なので、1グループだけ3人になってしまう計算だったが、俺のグループは4人で、メンバーは仲の良い高野に少し気になる女子の合川さん。そして、クラスで浮いている女子の天野だった。

肝試しの場所は本物の墓地で、本当に幽霊を見てもおかしくない場所。
俺たちは順番待ちをしている間もドキドキしていた。

そして、ついに順番がやってきた。

もともと怖いものが苦手な俺は、先頭を高野に任せ、高野の後ろに俺と合川さん、俺の後ろに天野がいた。

しばらく歩いていると墓地が見えた。
かなり気味の悪い霧が立ち、静寂に包まれた森の中にあった。

「ここに入るのかよ~」と俺たちは足を止めた。

意を決してみんなで墓地の中に入った。
こんな場所に仕掛人がいるのかよと思うくらい怖かった。

が、進んでいくと明らかに笑いを取るのが目的のような幽霊や、変装した先生が出てきた。怖いというよりも面白かったので、気が付いたときには緊張感も和らぎ、墓地の中も慣れてきていた。

しばらくすると、ようやく墓地の出口が見えてきた。

「あんまり怖くなかったな~」

笑いながら高野が言い、俺の顔を見るや否や

「うぁぁぁぁああああああ!!」

俺たちを置いて、叫びながら逃げていった。
俺たちも訳も分からず高野のあとを追う。

走りながら後ろを見たのか、合川さんが俺に

「やばい!後ろっ!」

それを聞いた俺は反射的に後ろを見たが、天野が走ってついてきているだけで、他には何も確認することはできなかった。

ひたすら走っていると、ゴール付近で息を切らして座り込んでいる高野が見えた。その周りを既にゴールしていたクラスメートが集まっていた。

俺たちが「お~い!」と手を振ると、高野とその周りにいたクラスメートも悲鳴を上げ逃げていった。

なんで逃げるのか訳が分からなかったけど、怖かったので俺たちも振り返らず必死になって逃げた。

やがて俺たちの宿舎が見えてきた。

先に逃げるみんなが宿舎に入り、高野が入り口のドアを閉めようとする。

「待って!待ってよ!」

泣きながら合川さんが叫ぶ。

「早くしろ!やばい!」

高野が今にも閉めようとする体制で叫ぶ。
俺たちが宿舎に入ったのを確認して、高野が慌ててドアを閉めた。

俺は高野に聞いた。

「なんで逃げたの!?焦ったわ~」

「お前気づかなかったの!?」

俺は頷く。

宿舎に待機していた先生が慌てて走ってきた。

「お前ら、何があった?とりあえず全員揃っているのか?」

高野が俺たちを見ながら

「ちゃんとみんないます…」

疲れた声で答えた。

俺は辺りを見回しあることに気づいた。

「あれ?天野は?」

その場にいたみんなの顔が真っ青になったのが分かる。

「お前…何言ってんの…」

震えながら高野が言い返す。

「天野は一昨日飛び降りたじゃねぇか!死んだはずなのに…!笑いながら追いかけてきたから逃げたんだよ!俺たちは!」

その事実を知らなかった俺は、昨日学校を休んでいた。

 

ともちゃん?

引っ越してきてから8年。

自宅電話に渋いオジサマの声で「あ、ともちゃん?」といきなり尋ねる電話が月1程度で続いています。ナンバーディスプレイで相手の番号は分かっています。

「いいえ、違います」と答えると「ああ、失礼しました」とあっさり切るのですが、夫が出ると「ともちゃん、いらっしゃるかな?」と尋ねるそうです。

夫がその電話を受けたときは「うちにはともちゃんはいませんよ」と言うと、やはり「ああ、それは失礼しました」とあっさり切るのだそうです。

気になった私と夫は、ある日とうとうその電話番号にかけてみました。どうせ知られているのだし、番号通知で。

でも受話器から聞こえてきたのは

『お客様がおかけになった電話番号は、現在使われておりません』

それでもオジサマからの電話は、相変わらず月1程度でかかってきます。

その後、電話への対応パターンをあれこれ想定したりしていました。

そして昨日、かかってきました。例の電話。

ナンバーディスプレイの画面で番号を確認し、夫が電話を取ります。想定通り受話器を上げた直後から録音機能を使って録音し始めました。

以下は通話の内容です。

「もしもし」
相手「ともちゃん、いますか?」

無言で私に受話器を渡す夫。

「もしもし」
相手「あ、ともちゃん?」
「どちらさまですか?」
相手「ともちゃんじゃないのかな?」
「そちらはどなた?」
相手「ともちゃんじゃないのかな?」

「一体なんなんですか?」
相手「ともちゃんと話がしたいんです」
「そっちの番号は分かってるんですよ。xxxx-xxxxですよね?」
相手「ともちゃん、いないのかな?」
「…番号をしっかりと確認してみたらどうですか?」
相手「〇〇〇〇-〇〇〇〇にかけているんですが」
「それは確かにうちの番号です。前から何度も言ってますが、うちにはともちゃんはいません!」
相手「…そうですか…。それは、大変、失礼しました……。あの…」
「はい?」
相手「ご存じないのですか?ともちゃんの…」

そこで電話が切れました。

すぐに表示されていた番号に電話をかけてみましたが

『お客様がおかけになった電話番号は、現在使われておりません』

今日、番号変更の手続きをしようと思います。

 

消えた弟

幼稚園の頃、1才違いの弟と近所の公園で遊び、家に帰る途中の出来事。

その日、なぜか弟の足がのろく、何度も先に行ってしまいそうになった。

道は長い直線で、自分と弟との距離は50、100メートルと空いていった。

母親からは「弟を責任もって連れて帰ってきて、誘拐とかあると怖いから」と言われていたので、自分は後ろを振り返り、弟の姿を確認しながら歩いていたのだが、距離は不思議と広がるばかり。

ついに道を大きく曲がって1人で家に着いてしまった。

すると、テレビの前で弟が寝っ転がっているではないか。

状況が飲み込めず、もう一度長い直線の道まで引き返したが、そこに弟の姿はなかった。

川を挟んでいるので、弟が近回りをしたとはとても思えないし、心配して何度も振り返って見てたし。

まあ、ちゃんと弟がいるからいいかと、そのときは納得することにした。

今思えば、遊んでいた弟はどこに行ってしまったのだろう

 

 

 

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